レーシックの安全性を検証
レーシックの歴史は、1869年に角膜を切開して屈折率を変えるという研究から始まりました。エキシマレーザーの開発は1975年ですので、実に100年ほど研究を重ねているということになります。
実際の手術自体は、1983年にアメリカの手術を皮切りに、1985年ドイツで応用
1988年には再びアメリカにてPRKの手術が開始されています。1990年にギリシャにて角膜をめくりエキシマレーザーを照射する手術が実施されました。
その後1995年アメリカ食品医薬品局がエキシマレーザー照射を使用する屈折矯正手術を認可しました。しかし主流はPRK方式でした。
PRK方式とは、現在主流に行われているレーシックと異なり角膜をめくるのではなく角膜上皮を削るため完治までに時間を要します。角膜が再生するまでの間、角膜表面の保護の為コンタクトレンズを術後3日から1週間程度装用します。角膜上皮が再生するまで痛みが強く、術後2日程休みが必要となります。安全性に関しては非常に高いとされていますが、術後まれに角膜混濁が発生してしまう可能性があります。発生しても半年ほどで消えるの場合がほとんどですが、矯正効果が薄れてしまうという結果になる場合があります。
その為、1998年頃から徐々にPRK術式から視力回復が早い事や術後の痛みが少ないレーシックに移行していきます。
以降アメリカではレーシックの症例数が躍進します。日本でも厚生労働省のエキシマレーザー認可以来2000年には約2万人、その5年後には約7万人の症例が報告されています。
尚、レーシックは世界規模で浸透してきており、アジアでは韓国がいち早くとりいれたといわれています。
今では、一流アスリートや著名人などが積極的にレーシックを行っているのが現状です。
アメリカでのレーシック手術件数は日本よりはるかに多く、技術・研究ともに進んでいます。誕生日プレゼントにレーシック手術をねだる人もいるくらいの浸透ぶりです。アメリカでは有名人がレーシック手術をうけたのをきっかけに急激に浸透していったようです。例えばタイガーウッズやブラッドピットなどがその例です。
アメリカでは、空軍の戦闘機パイロットにレーシック手術を推奨しているほどです。現在近視になっている人の約一割がレーシック手術をうけており、かなり一般化された治療法として認知されています。
学会では、ASCRS(米国白内障屈折矯正手術学会)が毎年4月もしくは5月にアメリカにて開催されています。開催場所はボストン・サンディエゴ・シアトルを1年ごと順番に交代していき、世界中から数千人の眼科医が集う眼科国際学会となっています。学会では、講演会、ポスター展示・展示会・ビデオなどによる手術手技紹介などが行われています。日本でも日本眼科学会が同じような形式で学会を開いていますが、アメリカのものは日本のものとは比べ物にならないほどの大規模かつ世界規模です。ASCRS(米国白内障屈折矯正手術学会)は白内障手術の研究が中心の会でしたが、最近では、屈折矯正手術がもはやメインとなり積極的にレーシックの話題を取り上げています。
しかしそんなアメリカでも、レーシック手術が取り上げられだした当初は反対の声が多かったのも事実です。反対派の学者が多い中で、アメリカ政府FDA(食品医薬局)はレーシック手術を受けた人を3年間追跡するという調査を実施しました。結果は、ほとんどの人が視力回復を果たし、失明や網膜はく離といった重大な失敗例は一件も発生しなかったというものでした。この調査の結果、アメリカでレーシック手術が受け入れられ浸透していったとされています。
レーシックの手術を受けるにあたり、ある程度の情報収集ができてきたら次は病院選びになります。かなりの数の病院の中から、自分にあった病院を選ぶので苦労をするかと思います。いくつかのポイントを絞って、病院を選ぶのが理想的でしょう。
まず、医師について。日本眼科学会認定の眼科専門医であり角膜の疾患ならびに眼光学に精通している事が必須条件になります。また、装置の使用に関して、学会指定の講習会及び製造業者が実施する設置時講習会の両者を受講している事を必要条件としています。
最近ではレーシックの普及と共に専門外の医師がレーシック手術を行っているという事例もあるようですので注意してください。またレーシック手術には沢山の術前検査が必要とされています。それらを精密且つ綿密に行ってくれる病院を選定するのが望ましいでしょう。
レーシック手術は保険の適応外となるためコストがかかりますが、時間を急ぐ手術ではないので自分で手術を受ける病院を選定できます。レーシック手術にはリスクが生じる場合があります。そのリスクについてきっちり説明しなければならないという義務も、専門医には必要とされています。ですので、そういった術前の質問にいろいろと親切に答えてくれる医師は信頼できるといえるでしょう。
そして次に立地や料金について。術後の検査で何度か通う事を考えたら、自分に好都合な立地を選ぶのが賢明でしょう。料金に関しては、保険適応外の手術ですので、値段は保険適応の手術に比べればかなりの高額になります。ですが、安いからいいというものでもありません。値段に関しては、医師の選定をした後の比較としたほうがいいかと思われます。また、あまり気にされることが少ないですが、病院同士の提携に関しても注意を払うべきでしょう。もしもの場合の紹介先などは気にしておかなければならない点かと思われます。